2021.5.19 多くの方々のご支援に後押しされて「感謝を超えて感動です」
19日に諭鶴羽神社アカガシ群落のカシナガ防除対策がスタートしました。宮司様から全国の皆様からのご支援の現状をご説明いただき、もう「感謝を超えて感動です」のお言葉がありました。作業前の神事の後、多くの方々の思いを背に神域に入り作業開始です。
当日、朝は小雨が降る条件下でしたが、前回の調査の時のように、午後にはピタリと雨がやみ、本格的な作業をする段階には薄日が差す天気となりました。(不思議な現象です)
写真は諭鶴羽神社に向かう細い参道です。小雨とモヤでライトをつけないと見えにくい状況でしたが、この景観はご神域に近づくにつれ心が洗われました。
安全祈願、作業着工のご報告のご神事のあと、安全ミィーテングです。
いよいよ作業開始ですが、当日は毎日放送のテレビ取材があり、当日の作業の様子など近々ご支援いただいている皆様にお伝えできると思います。又、サンケイ新聞、読売新聞の取材もありました。
カシナガの穿入数の多い被害木に浮かせヒモを巻き付け後、いよいよ脱出捕獲用の粘着紙「カシナガホイホイ」を巻き付けます。
作業も徐々になれてきて複雑な樹形でも効率よく綺麗に仕上がっていきます。
このアカガシ群落の特徴は広さ、本数、樹齢300年を超す古木(大径木)が多くある事ですが、特に急峻な場所に多くあり、作業は困難を極めました。下の写真は、未被害木に穿入するカシナガを防ぐ予防用の防虫ネット「クビアカガードネット」を巻き付けてる作業です。後方にTVカメラがありますが皆さん必死で気にもとめません。
巻き付けると景観にもなじみ、綺麗に仕上がっています。
当日、代表して皆様の思いをインタビューでご紹介しました。
アカガシ群落を護る為の防除作業は始まったばかりですが、本数が多く、脱出時期までにどれだけの本数に対策できるか未定です。総力を挙げて取り組んでいますが、被害状況を定期的に観察、調査しながら継続して処置をしていきます。
多くの樹木保護に関わっていますが、短期間でこれだけ多くの方々の思いが寄せられ対策につながった事例はまれだと思います。関わらしていただいてその責任の重大さを強く感じています。数年後、このアカガシ群落のカシナガ被害が沈静化し、対策したシートやネットの取り外し、最後の止めピンの1本を抜いて平穏な元の社叢林に戻るまでお世話し続けたいと思います。
当日、足場の悪い中、必死に作業していただいた兵庫県森林組合連合会の皆様、又、これらの作業の様子や多くのご支援いただいている皆様の思いを取材いただいた取材クルーの方々に心から御礼、感謝申しあげます。
初めまして。
羽生選手からのご縁で諭鶴羽神社に参拝し、寄付をさせて頂いた者です。
文章やお写真から皆様のご尽力のご様子が伺いしれて嬉しいです(そして勉強にもなります!)
本来は現地に伺ってお手伝いしたいくらいですが、足手まといになるのは目に見えてますので(^^;)遠くから応援しています。
規模も大きく根気のいる作業で大変かとは思いますが、お体にお気をつけて頑張って下さい!
またいつか諭鶴羽神社にお伺いして皆様やアカガシの木々にお礼を言いに行きたいと思います。
投稿ありがとうございます。
本日だけでこの記事に1000件以上のアクセスがありました。多くの方々に支え続けていただいていると改めて感激しています。
防除実務は困難を極めますが、応援いただくことで沈静化まで長い道のりを心強く進むことができます。
ファンの方に最初の被害を発見していただき、この幸運なご縁からアカガシ群落を護る活動が一気にスタートしています。兵庫県南あわじ市でのカシナガ初期被害確認は2018年です。2019年南あわじ市塩屋阿万の山中にこもり、6月5日に♂1頭捕獲、調査の結果太平洋型と判明、南あわじ市には徳島方面から風に運ばれて飛来したと判明しており、諭鶴羽神社のアカガシ群落も心配していたところでした。
(本当にファンの方には、一般の方では解りにくい被害を良く見つけていただいたと心から感謝しております。アカガシも喜んでいると思います。)
引き続き皆様とご一緒にアカガシ群落を護り続けていきますので宜しく御願いします。
明日は神戸市、18日、19日は芦屋市でカシナガ調査と対策を行います。
これから4ヶ月、カシナガとの戦いが始まります。