2021.6.4 JYUKU生の皆様へ ホット一息 雨に救われました。
連日の遠方(滋賀、京都、和歌山等)の巡回調査や急な診断依頼が続きダウン寸前、そんな中ワクチン接種の副反応もなく、今日は雨に救われて休養(デスクワーク)です。
現地では難しい案件が多く緊張の連続ですが 、現場を巡回していると、季節の花々が迎えてくれます。(5月下旬で5日しか違いませんが、訪問場所が違うと花の開花時期も違います)
うれしい樹勢回復の兆しも確認できます。
写真は何度も紹介している不定根で再生、生き続けているサクラです。この生き様にはいつも元気をもらっています。
下の写真は、昨年10月31日に土壌改良をして、発根確認管を埋設した調査孔です。7ヶ月で無数の発根が見られます。当然、土壌改良部には多くの根が伸長していることが推測できます。(この発根確認方法は「樹木発根の検知方法」として特許を取得しています。)
地上部は、枝の伸びやSPAD値、肥大成長の測定など色々事象を確認することで継続観察を続けていますが、この方法が見つかるまで掘らずして地下部の根の状況は簡単に確認することが出来ませんでした。
毎年同じ場所に発生するのですが、昨年の同じ時期には確認されなかった「ツチアケビ」が、ならたけもどきに感染していている根元から今年は早く発生しました。徐々に衰退していくモミジを見ながら、ツチアケビはナラタケモドキに寄生しているのか、共生しているのか現場の状況では今なお答えが得られていません。
現場では色々な事象が見られますが、毎年、同じ時期に継続して観察、記録していくことで樹勢に関する貴重なデータが得られます。これらの内容は他の樹木の樹勢回復にも活かせることが出来ます。
明日は、南あわじ諭鶴羽神社のアカガシ群落を訪問、対策の進捗状況を確認、時期的に脱出し始めているカシノナガキクイムシの捕獲を試みたいと予定しています。