2025.2.27 クビアカ被害現場は大忙しです。
クビアカツヤカミキリの被害を受けた現場はそれぞれトリアージをして「個別対策スケジュール」に基づいて対策が行われており大忙しです。被害現場のそれぞれに事情で被害木の管理の出来ない所は「伐採搬出焼却・根株処置」、やむなく残す被害木は「幼虫捕殺、ネット巻き、未被害木へ樹幹注入」が行われて兵庫県内で2月27日に作業指導3月4日に伐採木の確認に行っていました。 「やって見せて、やってもらいの繰り返しです 」
ネット巻き前の幼虫捕殺の指導。(幼虫の捕殺や登録農薬の注入で可能な限り被害木の材内個体数を減らします)

防根シート被覆の指導です。(ネット内へひこばえ、草などの進入を防ぎネットの耐久性を高め、根からの脱出、新たな産卵を防ぎます)

幹数の多い一番複雑な樹形の被害木へのネット巻きの指導です(上部締め切りの重要性や浮かせて張る必要性を理解いただきます)

「合わせ技」ネット張りの完成です。メンテナンスの仕方等補足説明が終わると皆さんでやっていただきます。

手を出さずに皆さんでやっていただきました。(この被害木では事前の幼虫捕殺も1頭成功です)

急峻な作業現場で大変な作業でしたが、見事完成、最終点検OKです。数十本ネット巻きが全てが終わると次は未被害木の樹幹注入です。

今後は「個別対策スケジュール」に基づいて、発生期の巡回点検、6月、7月の薬剤散布へと続きます。一つのエリアを護り続けることは大変ですが、サクラの開花を楽しみに待っておられる限り、護り続けて行くのが「クビアカツヤカミキリ対策」です。空論、理想論を言われる方もありますが、まず実践が優先で、今後も大事にされている所は可能な限りお手伝いをして対応したいと思います。