2021.10.12 JYUKU生の皆様へ 記録(報告書)は役立ちます。

今日は雨の予報で日程を変更、報告書を整理していますが、先日、2012年8月の案件で、他県の樹木医会から会のイベント窓口に相談があり、事情を聞くと過去に兵庫県の樹木医に診てもらったことがあるとのことで、私のことではないかとメールが来ました。当時、遠方でしたが松枯れ予防ネットワークの案件として複数回足を運び対応したことがありました。残念ながら薬害でほとんど助かる見込みのないマツ三本があり、色々な事情から枯らすことは出来ないとの強いご要望でした。やむなく心のケアを優先してわずかな望みをかけて対応したのですがやはりダメでした。幸い別の敷地内に薬害の影響のない 一本のゴヨウマツがあり、 保護の仕方を説明してその後数年やりとりがありましたが、連絡も途絶え気になっていたところでした。その時の報告書の一部です。

報告書抜粋-3

ボランアアとは言え、色々な原因を想定して実態顕微鏡まで持ち込んで外観調査(ベールマンから脂滲出検査等)土壌調査(土壌硬度、pH/EC、透水試験)、 特にここでは、採取した土壌の発芽試験まで行い、心からご納得いただけるよう全て調査を行い消去法で衰退原因を特定していきました。残念な結果でしたがご納得いただけた様です。

今回、窓口に見えられたのはその時対応していただいた方の娘さんでした。お母さんは亡くなられていたのですね。(心からご冥福をお祈り申しあげます)

情報を共有するため、保存している報告書のデータが役立ちました。今回は相談を受けられた樹木医会の皆さんが対応して頂ける様です。残っていたゴヨマツも課題をかかえながら世代を繋いで生き続けてくれていました。

発芽試験等のやり方詳細は、JYUKUで説明します。

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