2020.6.19 JYUKU生の皆様へ 見えない所と見える所に快復の兆しを確認

6月19日は京都で定期巡回調査でした。当日、今年の1月14日にJYUKU生の一部の方に工事に関わっていただいたシダレザクラの樹勢状況も確認できましたのでお知らせします。データや詳細写真はJYUKUで説明しますので省きますが、5ヶ月で土壌改良部は4箇所の発根確認孔で発根が確認されました。梢部でも発芽を確認出来ましたが、これは昨年施工の効果と思われます。施工前から継続して、数値で樹勢の変化状況を観察、記録していますが「見えない所(土壌内)と見える所(地上部)」にわずかですが快復の兆しが見えてきました。

「見えない所」 土壌改良部に埋設した自然素材発根確認管の深部で発根を確認(根が全くなかった土壌改良部に根が伸長していることが確認出来ます)又、土壌生物の糞も確認出来きます。TP発根確認管でも同様の状態を確認できました。(ここでも空間を伸長する根は分岐していないことが解ります)

「見える所」 全く枝の更新が無かった梢部にやっと発芽が見られました。その他複数箇所に新たな枝が伸長しています。

今回、工事研修に参加できなかったJYUKU生の皆様に、当日の工事平面イメージ図を添付します。引き続き中長期的に経過を見ていきますので新たな処置をする時に参加していただきます。調査を担当いただいているJYUKU生の方は次回も開花時の調査等協力をお願いします。

ブログ用平面イメージ図-1

1本の木に携わると、調査から始まり、施工、経過観察、追加処置、経過観察の繰り返しです。この現場は情報を共有して病害虫対策など常に一緒に見守り続けてくれる良い人材に恵まれており、いつでもバトンが渡せる状況ですが、もう少し頑張ってシダレザクラの元気になる姿「生き様」を見守りたいと思います。今後も数年樹勢は安定するまで一進一退が続きますが、少しでも兆しが見えると本当に嬉しいものですね。1日の疲れが吹っ飛びました。

最近、JYUKU生以外の方でブログをご覧いただいている方が増えてきています。個別でご質問をメールでいただく場合がありますが、具体的な内容について守秘義務等の関係で回答出来ない場合がありますのでその節はご容赦下さい。参考になりましたら感想程度でお願いします。 

尚、「JYUKU生の皆様へ」の表示のないもの、又、製品についてのお問い合わせは通常どおり対応いたします。

宗實

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2020.6.19 JYUKU生の皆様へ 見えない所と見える所に快復の兆しを確認” に対して1件のコメントがあります。

  1. 福本 市好 より:

    宗實塾長へ

    こんばんは、いつもお世話になっています。
    今日は森林植物園の勤務日でした。あじさい散策の催し期間中で今季初めて、3千人を超える入園者がありました。コロナ対策を講じながらの対応で何かと大変ですが久しぶりに私の担当している自然観察講座も3か月ぶりに開催することができました。フェースガードをして、少し違和感のある園内散策でしたが20人の参加者を案内できたことにうれしく思いました。
    少し前置きが長くなりましたが、今回の塾生に向けての講義内容はこの春先に福崎町で石妙寺で実習体験をしたせいか、施工内容がとても実感できるもので塾長の考案された自然素材発根確認管やTP発根確認管による樹勢快復状況の❝リアルに確認することができる!見えない所の見える化❞が素晴らしいです。定期的な経過観察には欠かせない点検の要です。
    それと、報告書の施工平面図と断面図はとても解りやすい!(作図技術も習いたいです!)
    今回の現場(京都)にも、実習(訪問)に行きたいです。ぜひ、お誘いください。
    それでは、いつもありがとうございます!
    また、27日の徳島での調査・実習にもよろしくお願いいたします。

    JYUKU生:福本

  2. 宗實久義 より:

    福本様
    規制が緩和されて良かったですね。私も他県への移動が少し楽になりました。JYUKU生の特権です。今後も色々な機会がありますので是非参加して下さい。2月に参加していただいた石妙寺も6月25日を4ヶ月点検日として予定しています。病虫害や発根確認を行います。
    境内にあったナツツバキの大木もたくさんの花をつけていることでしょう。(楽しみです)
    27日の徳島クビアカ調査、実習も当初予定していた定員をオーバーして人数が増えすぎる可能性があるのですが、何とか段取りよく皆さんに喜んでいただける様に準備を進めます。
    宗實

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