2020.7.8 JYUKU生の皆様へ 何か変化点があるはず。

8日は、指定保存樹木となっているタラヨウの定期巡回でした。このタラヨウは先端から枯れ下がってきて、葉も小型化、樹勢が弱ってきてIいるとの依頼で、2011年4月簡易診断、その後観察を続けながら許可が出た11月に土壌調査を行い、12月に樹勢回復工事を実施しました。衰退原因は調査で判明していたのでその負担軽減と根系伸長領域を増やす方法を講じ、定期点検を重ねながら季節変化の観察を続けました。しかし、過去の建物等の工事による3方向の断根と台風による主幹上部の折損影響は残っており、枯れ下がりは止まらず樹勢回復の徴候は中々見られなかったのですが、2015年ぐらいから徐々に葉量が増えてきました。しかし、2018年1月に黄化して枯れそうだとご住職から連絡が入り、急遽駆けつけたこともあります。上部の枯れは徐々に進行していますが、葉量も増えて今は落ち着いており、古木の風格を見せてくれています。

初期の簡易調査による聞き取りも含め、長期の経過観察により重要視しているしているのは常に「変化点」です。ここのケースは、初期の聞き取りと調査で工事による3方向の断根、墓地整備時の盛り土、これが衰退要因となった大きな変化点でした。又、2018年1月の葉の黄変、落葉による一時的な衰退も、冬場の例年にない気温でした。訪問した当日もご住職の奥様がこの地域では経験したことのないと言われるマイナス8℃でした。気象庁の過去数年の12月~1月のこの地域の最低気温を調べるとやはりこの年のこの時期の気温は異常でした。これも気温という大きな変化点です。何か異常が出た場合、変化点がある場合が大半です。薬剤を散布した、しなかった等々日常的なことも含め継続して経過観察を続けていると変化点に気づく場合が多々あります。適切な処置は、この変化点を知ることも管理の一つの重要な要素です。

先端は枯れ下がりましたが、新たな枝が複数箇所伸びて、新しい樹形を形成しつつあります。 このタラヨウは位置的に本堂の裏(北側)にあり、南側の境内にももう1本あるので常にこの地域では健全なタラヨウがどのような状態なのか標準木と比較検証を行えます。 変化点を知る事例はについてはまだまだありますので随時紹介します。

タラヨウの土壌調査位置イメージ図です。位置関係から変化した厳しい植栽状況が推測出来ると思います。

タラヨウ土壌調査-1

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