2020.6.25 JYUKU生の皆様へ 4ヶ月もすれば確認管はハリネズミ
梅雨時期ですが、落葉期に実施した樹勢回復工事の巡回点検に毎日大忙しです。JYUKU生の皆様にも研修いただいた石妙寺のシダレザクラ、ちょうど4ヶ月になりましたので発根状況を確認してきました。位置の記憶が薄れていると思いますので、イメージ図を下に添付しておきます。 「この初期発根確認方法については、特許申請中です」
初期発根確認管Aの状況です。
初期発根確認管Bです。
位置確認用のイメージ図です。
シダレザクラ土壌改良エリアイメージ図いずれの土壌改良溝に設置した初期発根確認管共に4ヶ月で深部までハリネズミの様に発根していました。地上部も葉量が確保され良好です。植物は光合成によって生成した物質を根から土へ分泌して土と微生物に働きかけ、微生物のはたらきを活発化させ、土から養分を取り込んでいるとの研究結果も先日発表されていますが、土の無い初期発根確認管の針状の根は迷っていることでしょう。葉に一部「せん孔褐斑病」の症状が見られましたので早期落葉を避けるために殺菌剤の散布をご住職に御願いしました。
この様に施工場所は継続して巡回確認(地上部、土壌内)を続けていますが、今日は小雨の中、境内のナツツバキが満開で迎えてくれました。
宗實塾長へ
こんばんは、いつもお世話になっております。
本日も石妙寺への巡回点検お疲れさまでした。春先の実習体験から早くも4か月が経過して、
シダレザクラの樹勢がいい状態に回復している様子が写真から見て取れます。発根確認管からの発根状況もすこぶる良好ですね。
ところで、森林植物園のシダレザクラとベニシダレも今年は葉の量や葉の緑色がよい感じです。今後も継続的に土壌改良を続けることでより健全な生育を維持できればと思います。
今までは植栽するだけで、衰弱してきた木に対して必要な手立て(改善施業)をしてこなかったことが悔やまれます。植物園の多くの樹木において、近年は特に目に付くカエデ類などの衰弱木(ならたけもどき病?)が次々と枯死している状況にどうすることもできないものかと・・・?さらにナラ枯れによるコナラの大径木の枯死、伐採処理で園内の景観が大きく
変貌しております。今後の将来的な景観形成を考えての若年、樹林育成が重要と考えていますので、これからもまた、いろいろとご指導ください。よろしくお願いいたします。
それでは、27日の徳島でお会いしましょう。
JYUKU生:福本