2020.5.7 JYUKU生の皆様へ 自然の理にかなった土壌改善について

JYUKU生の皆様へ 連休明けは京都で木漏れ日の下でモミジの土壌改善(土壌灌注)の指導でした。9日も兵庫県でハナミズキで同様の指導を行います。土壌灌注機による土壌改善(水圧掘削、撹拌)は、根を傷めず「自然の理にかなっている」と恩師の樹木医から指導を受けて以来20年近く、土壌改善の基本作業として取り入れています。現場も自然地、芝生地、コケ地、指定がかかり条件の難しい所等様々で土壌条件も全く異なりますが、常に土壌硬度、透水試験、検土杖による土壌の採取、ph・EC値等の標準調査を行った上で、灌注穴への投入資材の配合比を変えながら樹種に適した処置を行ってきました。写真1は福島での様子です。坪状、溝状土壌改良などとセットでその土中内の隙間を土壌灌注によりつなぎます。芝生地などは仕上げの景観にこだわることは少ないですが、コケの庭(写真2・3)などの場合は最後に噴出物を全て修復時に沈めて、孔を塞ぐと全く痕跡が残らない仕上げとなります。施工場所は必ずSPED値などの変化と数年後発根状況の検証を行います。写真4は、標準ノズルを使った場合の2年後の一つの孔の根の状況です。1年もすれば灌注部に発根しますが、その後肥大成長して、隣の孔とつながった水みちを伸長していきます。最近はエアースコップが普及したり、根系改良と称して色々な手法、資材も使っていますが、今のところ何よりも一番無難で充分効果が得られている工法です。JYUKUでは灌注機の丈夫な機種選定も含め初心者、熟練者にも活用出来るノウハウを全て公開しています。

土壌灌注についてブログ2020

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2020.5.7 JYUKU生の皆様へ 自然の理にかなった土壌改善について” に対して1件のコメントがあります。

  1. 福本 市好 より:

    宗實塾長

    お世話になっております。今回も「自然の理にかなった土壌改善について」の丁寧な説明資料をありがとうございます。
    連休後は京都、昨日は兵庫県内?とお仕事お疲れ様でした。
    私はまだ土壌灌注機を使用したことがありませんので、ぜひ、実習体験を
    してみたいと思います。昨日は予定があったので、今後そのような機会にはまたお声掛けください。よろしくお願いいたします。森林植物園でもぜひやりたいです。また、その節はよろしくお願いいたします。
    まだ、何かと制約があり十分な活動ができませんが・・・・
    ところで、先日、再度山の太龍寺前のサクラの枯れ木にカワラタケのようなキノコが付いていたので観察すると、面白い紐のようなものが付いていたので調べてみたら、キノコヒモミノガというムシでした。
    初めて見るものは、なんだ!と気づき、観察ことの面白さを改めて、実感しました。
    それではまた、本日はこれで失礼します。

    JUKU生:福本

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