2024.9.30 見守られながら最後の31本目を伐採。

兵庫県でもクビアカツヤカミキリ被害木の伐採が始まりました。この現場、今日はサクラ被害木31本を伐採、「被害を拡大させない為」のやむを得ない処置です。1本1本伐採木や切り株の孔道を確認しながら、幼虫を捕殺、伐採木は60cm切りそろえてシート被覆で搬出、即焼却処分されました。切り株は防草シート被覆処置です。

今日の作業31本、最後の1本を関係者が見守ります。

確認中の被害木の孔道には4cmの幼虫がいます。

応急処置で伐採まで成虫脱出、産卵抑制をしていた防虫ネットを外します。

高所作業車を使って1本1本伐採。

兵庫県では被害を拡大させないために「伐採」を優先した対策を講じています。但し、状況によっては幼虫捕殺で助けるケースもあります。このような処置を実施していますが、クビアカの被害地域は徐々に広がっています。しかし、抑制に成功している地域も複数出始めており、早期発見、早期対策ができているか否かで地域間の明暗が分かれてきています。下記、一覧表は2024年9月27日現在の被害状況です。被害木188本の大半は処置済及び処置準備中です。

兵庫県クビアカツヤカミキリ侵入経路図2024.9.27

兵庫県クビアカツヤカミキリ侵入経路図2024.9.27-2

9月も現地研修を兼ねた講習会でクビアカの啓発活動を続けていました。

9月20日徳島県での講習会

9月13日京都府福知山市で現地講習会

9月6日京都府円山公園

9月3日兵庫県三田市現地研修会

このようにクビアカツヤカミキリの脅威、被害、対策の啓発活動を併せて、京都府、兵庫県、徳島県の各被害地に出向いて、調査や対策を実践しており、その結果を講習会や現地研修会に反映しています。10月以降も京都府や岡山県での講習会、現地研修会の依頼があり、2024年は年内で20回程度予定しています。啓発活動で要請があるのは良いのですが、それだけ被害が深刻になってきている証しでもあるので大変残念です。

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