2024.6.30 兵庫県でクビアカ被害「エリア内爆発」!
2024年度兵庫県のクビアカ被害状況です。 兵庫県の被害発生箇所は2022年から6エリアになっており、 今日現在、まだ脱出成虫は確認されておりません。2024年度は明石エリアでフラス被害6本(処置済)、神戸市西区で1本(処置済)の被害でしたが、 神戸市北区の公園で「エリア内爆発」が発生しました。ここは2箇所の公園と緑地帯で10本の被害木が確認され、切り株から脱出寸前の「材内成虫2頭」が確認されています。
注)エリア内爆発とは当年度、500m以内で10本以上のフラス被害木を確認、大爆発を防ぐため、半径500m~2kmの徹底したフラス調査が必要な段階です。この段階で適正な対策を講じて沈静化を図ります。兵庫県ではこの方法により、他の2エリアで抑制効果が出ています。
ブログ資料6月分環境省からも通達が出ているようにこの時期の被害木の搬出処置については非常に危険です。特に注意が必要です。次の写真は、神戸市北区の6月24日に被害木を伐倒、搬出したウメの切り株の状況です。
ブログ6月分2同様に、明石市でも5月26日にモモの被害木1本でフラスを確認、幼虫8頭捕殺時にサナギ1頭も確認し、捕殺しました。このモモの被害木は、全ての幼虫、サナギを駆除後念の為、薬剤散布後、2重にネット被覆をして完全密封して現地保存、秋以降に伐採搬出処置としました。この時点で関係者には既に蛹の状態であり、成虫発見に注視すると共に、被害木のトリアージをして適切な対策を取られるよう注意喚起を行いました。
注)トリアージとは、被害状況を見て処置の優先順位をつける事です。被害木トリアージとエリアトリアージがあります。
兵庫県(明石市)では高校生や小学生達も調査に協力、被害木の早期発見に貢献してくれています。今年で3年目ですが、今回の調査でも新たに被害木1本を発見してくれました。
明石北高2024年6月25日神戸新聞朝刊クビアカ被害の拡散は阻止できませんが、早期発見ににより「エリア内爆発」で止めれば、抑制は可能だと信じています。今年も県民の皆様の協力を宜しくお願いします。
兵庫県ではクビアカ対策の専門家要請の為の講習会を本年度も実施されます。是非参加下さい。
1402_0001