2022.5.15 JYUKU生の皆様へ これも樹木に甚大な被害を与えます。
JYUKU生の皆様へ 連休間も休まず調査、診断が続いていました。その中で重要項目として発見、処置しているのがシロアリ被害です。樹木の場合大半がヤマトシロアリですが、放置すると甚大な被害を及ぼし、倒木する場合があります。今の時期よく観察していると運良く、有翅虫を見ることがあります。
シロアリ被害の初期は外見上確認出来ない場合が大半で、この有翅虫は樹皮下の材の中にシロアリの存在を教えてくれます。但し、1時間ほどで飛翔(群飛ぶ)していなくなります。早速、業務用ベイト材を手配して設置する予定です。
群飛時期、成虫は黒色、兵蟻(頭の形状確認)等からヤマトシロアリです。
他の場所でも被害を予測する場所では応急処置をして、市販のベイト剤を設置します。
ここでも、今回確認すると
市販のベイト剤の蓋を開けると数匹見えますが、
更に餌木の中は、恐ろしいぐらいの数です。
放置すると大木も手のつけられない程ボロボロになります。
この様な場合は、業務用のベイト剤で抑制しています。
巡回点検や樹木調査、診断の項目にはシロアリ加害も含めることが重要です。私の定期巡回道具入れにはスプレー式殺虫剤と市販の「アリ駆除剤」「シロアリベイト剤」を常備しています。
補足1)蟻道による確認
蟻道によるクロアリとシロアリを判別する場合がありますが、シロアリの蟻道の構成成分は土が混ざっています。光を通さない為の工夫だと思われます。
補足2)ベイト剤(脱皮阻害剤)
特長】幼虫の脱皮を阻害し、齢末期~脱皮時に死亡させる昆虫成長制御剤(IGR剤)です。 成虫に対しては産卵を抑制したり、不ふ化卵を産下させる作用を持ち、次世代密度を抑制します。 多くの天敵や有用昆虫に対して影響が少なく、IPMに適した薬剤です。