2021.1.27　JYUKU生の皆様へ　機能を満足させると仕上がりも美しい！

JYUKU生の皆様へここ10日間東へ、南へと大変忙しい日々、 ドア・ツー・ドア で密を避けて非常事態宣言の中での移動でした。幸い、現場は人のほとんどいない庭園や公園での調査や作業でしたので感染も避けられたと思います。

25日も和歌山市の公園でクビアカツヤカミキリ防除対策用のネット巻きデモを行っていました。クビアカは人間様の事情は関係なく今年も被害範囲を広げます。被害地に隣接した市町村は情報収集や、防除対策が急務となっており、当事務所でも対象地域にあるサクラの名勝地などで順次、啓発活動の一環としてクビアカ情報提供やネットなどの物理的防除方法などの実践研修、講習で支援しています。

現場のスタッフの方々にまず「知って頂く」ことを優先に、クビアカの生態、防除対策の手法、使用材料の特徴など説明、その後、実作業でネット巻きの手順を見て頂きました。

この公園は、まだクビアカの被害は確認されていませんが、ゴマダラカミキリなどの被害も散見され、ちょうどクビアカとそのフラスの違いなどが持参した標本と比較できました。

設置場所は大半のサクラの樹形(幹の本数等）が異形で、難しいネット巻き作業の良い見本になりました。又、ここでは、最新の施工方法、胴吹き枝、ひこばえ抑止用のパッチテープ、防草シートも使った、未被害木、被害木にも対応できる「テント巻き仕様」を主体に施工しています。

シート敷設作業(根元の防草とひこばえ抑制を目的としています）

樹形タイプA 　　機能を満足させると仕上がりも美しい。　完成です。

樹形タイプB

樹形タイプC

クビアカも待ったなしです。来月も、この様な現地でのデモやリモート講演を続けます。ご要望がありましたら、可能な範囲で各地に駆けつけますので申しつけ下さい。施工デモの場合は屋外ですが、多人数の参加は難しいので、コロナ禍がある程度沈静化していることを祈るばかりです。1月31日はリモート講演を行います。申し込みされている関東甲信地区樹木医、JYUKU生の方はご期待下さい。私の担当持ち時間は13:30～15:00です。