20201.16 JYUKU生の皆様へ 枯死部の保護は天然素材で。

JYUKU生の皆様へTDMなどでは、枯死部、腐朽部の保護処理について、キガタメ剤や炭化処理の効果の有無、その他色々な薬品の話が話題になっていましたが、当JYUKUでは可能な限り「天然素材」を使うことや「自然の理」にかなっている方法を模索、検証して効果が得られたものを紹介していきます。確かに腐朽菌が一旦侵入した場合、壊滅させることは難しいと思います。しかし、あれもダメ、これもダメでは現場は前に進みません。実際の現場は、関わっておられる皆さんが試行錯誤しながら日々奮闘、処置をされています。資材の長所、短所を見極め「使いこなすこと、継続して処置を行うこと」この2つがポイントです。

今回は、内部の腐朽進行まで抑制できませんが、枯死部に新たに付着する腐朽菌の胞子や害虫を少しでも抑制するために、添付写真の天然素材で検証しています。(素材は日常、現場ではどこででも見かけるものです。)

宝石のように綺麗な物質は枯死部に一定の条件下で溶解するとガラスコーティングしたように透明になり、自然界ではすぐ固結、外気を遮断します。(写真の透明部分は、既に固結しています。)

腐朽部やわずかな隙間にも溶け込んですぐ固まります。写真は心材の腐朽部に溶け込む様子です。1分もしないうちにカチカチに固結します。(飽和状態になると透明の塗膜を形成します。)

現時点では、現場でも耐久性等の評価 (気温、病害虫等)を行っていますので状況を確認都度お知らせします。詳細については現地研修会で施工方法も含めご覧いただけます。現場、現物を見られると「なーんだ・なるほど!」の世界です。この成分の多い材は、強度もあり、害虫にも強いので建築材として昔から利用されてます。自然の力、先人の知恵はすごいですね。

補足事項

炭化処理も単に枯死部を炭化するだけでは無く、最新の技術は1200℃の耐熱シールドテープで炭化作業時、健全部に熱伝導しないようように工夫して処置しています。これも作業を見てみると「なーんだ・なるほど!」理にかなった世界です。樹木保護方法の分野は日々現場で工夫され進化しています。

JYUKU生・補の皆さんへは、要望があれば現場研修の前でもこれらの詳細情報を事前にお伝えしますので個別に連絡下さい。これらの資材は特殊なものでは無く、全て市販品で安価でそろえられる様に設定しています。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)