2020.10.10 JYUKU生の皆様へ クビアカガードネットの最新情報

クビアカガードネットの設置に関して、単幹、双幹、複数幹に対してサクラやモモなどに設置されていますが、課題解決のために、最新の設置方法のポイントを掲載します。(全て、この作業の基本を参考にして、幹の太さ形に合わせて応用して下さい。モモなど複数幹については改めて掲載します)

特に、若齢木や衰退木はひこばえや胴吹き枝がでます。又、モモやウメなども出やすい樹種です。ネット巻き付け後、ネット内で成長するとネットを押し広げて縫合部の耐用年数が短くなります。次の写真はサクラの若齢木ですが、このような現象はよく見られます。(切除して1年もすれば同じ事が起こります)

少しでも発生を減らすため、切除部に光合成阻害パッチを貼り付け、固定します。

次は、ひこばえや、地際の草本類の発生抑制方法です。これも光合成阻害用の防草シートを敷き詰める方法です。(この効果の検証は根株シート被覆試験で立証済です)ネットと連結するため折り込んで整えます。

クビアカガードネットを巻き付け、ホッチキスで縫合、上部を固定します。(この部分の作業詳細は「クビアカガードネット施工手順要領書」https://www.sunsunnet.co.jp/cms/uploads/upload_029.pdf を参照下さい。)

ネットと防草シートをU字ピンで結合して完成です完成です。(ポイントは重ねるときにネットと防草シートをそろえることです。又、根元を踏まれてもネットに引っ張り負荷がかからないよう余裕を持たせます。)

今回のクビアカガードネット施工方法は、ひこばえや胴吹き枝の抑制を図る目的で設置した事例で、「被害樹木」の産卵、脱出防止テント巻き仕様」です。未被害樹木(散乱防止ストレート巻きスカート連結仕様)の場合も同様の処置が有効です。

これらの工夫は、毎年評価、検証を重ねて改善していきます。常に最新情報を確認して、より効果が得られる方法で対策して下さい。

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2020.10.10 JYUKU生の皆様へ クビアカガードネットの最新情報” に対して1件のコメントがあります。

  1. 日本ワイドクロス 鎌田 より:

    宗實先生

    ネット巻きの最新情報を掲載いただき、ありがとうございます。

    防草シート・防草テープと組み合わせてのネット巻きについては、今後、不具合等も出てくるかもしれませんが、その際には、また検証しながら改善策を見つけていければと思います。

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