2020.4.16 JYUKU生の皆様へ ゴヨウマツの衰退原因について
JYUKU生の皆様へ 第2報です。昨日、樹齢300年とも言われているゴヨウマツの定期巡回に行きました。このゴヨウマツは、アイグロマツにゴヨウマツを複数接いだもので、写真2枚目の明らかに違う樹皮を見ると解るように、「台負け現象」が生じています。その結果、生理障害が出てきた大枝から徐々に衰退、枯死しています。別の事例写真3枚目、4枚目の写真も穂木は1本ですが同様の原因による衰退です。この事例の枝葉の写真部は枯死、全体の大半が枯死したため抜根植え替え処置が検討されています。この様にゴヨウマツはサクラなどと違って穂木部分からの発根が無く、台負け現象が起き始めると徐々に衰退したり、原因不明の突然枯死で処理されるケースが多々あります。ゴヨウマツの衰退診断をする場合、病害虫は無い、踏圧等々も無い様な場合、「台負け現象」を疑って見て下さい。この場合、いたずらに菌根菌や土壌改善を行っても効果はほとんどありません。数十例診てきた結果、この様なケースは現時点では、寿命と判断して静かに見守り続けています。(詳細は講座で説明します。)