2020.4.22 JYUKU生の皆様へ ゴヨウマツ被害事例の続報
JYUKU生の皆様へ ゴヨウマツ被害の続報です。始めて出くわした事例で、当時、全国でも庭園樹でのこの種の被害報告例はありませんせんでした。京都の庭園で樹齢数百年と言われるゴヨウマツの根元付近から異常に脂の滲出が見られる(写真1)との情報があり、調査した事例です。最初は漏脂病を疑ったのですが、よく観察すると小さな古い脱出孔φ5mmを確認、数年繰り返し加害を受けている可能性があり、新しい脂の出ている所の樹皮の一部を剥がすと(写真2)の幼虫が見つかりました。形成層付近を食害しているので緑色をしており、マツの樹皮下で緑色の幼虫は何者か全く解りませんでした。よく観察し、2腹節、4対腹脚を突き止め、国の機関にも写真を送ったのですが不明と回答がありました。更に追跡調査して コ〇〇〇〇ベ〇〇〇〇ハマキ(ハマキガ科) と判明しその対策を報告、一件落着です。ただ残念なことはその成虫は写真のみで実物が見られなかったことです。詳細はJYUKUの講座で説明します。脂で隠れた小さな脱出孔を見落とすと診断を誤る事例です。又、この被害は大変珍しい事例となりますが、アカマツなどでも被害が出ます。