2021.10.26 クビアカガードネット技術情報(一定条件下で産卵される)
クビアカ対策用のクビアカガードネ0.4mm目合い、黒色)をクビアカツヤカミキリの「侵入・産卵脱出防止専用ネット」として開発、監修、推奨していますが、本日、某研究所の試験検証結果で一定の条件下では産卵されることが判明しました。その確認を現地で出来ましたので公開して訂正します。
産卵現象は、樹皮とネットが密着、近接15mm以内条件下の場合、産卵管の先端センサー部分を編み目に挿入、編み目を押し広げて産卵します。
下記写真が産卵管です。茶色の先端部分がセンサーの役目をしており、編み目に挿入、ひらひらと探りながら樹皮を感知したときに窪地と判断、編み目を押し広げて産卵する様です。多くの被害現場ではこのセンサー部分を動かしながら産卵していく様子を複数目撃しました。 写真撮影MUNEZANE
「産卵管が挿入出来ない」としていた開発時の試験結果は、 「限られた条件下の試験では、 産卵管が挿入される場合がある」に訂正します。
この状況を知っていてネットの巻き付け施工をすれば、引き続き「侵入・産卵脱出抑制効果」は確保できます。幸い、現在指導している最新のネット巻き方法は、ストリート巻きをやめ、テント巻きの為、上部から10cm程の幅がその条件下になり、浮かせひも(スペーサー)の太さを15mmにすれば全て解決します。来シーズンまでには「新しい施工手順書」を作成、公開しますのでご活用下さい。
クビアカツヤカミキリ防除対策で化学的防除も含め、現在100%に近い防除効果を達成出来る製品はありませんが、クビアカガードネットは物理的防除方法として施工後視認性があり、噛み切られにくい等々有効性のある製品ですので、引き続きご活用下さい。
クビアカ防除対策にお役立てる様 、常に検証結果、最新情報を公開して参りますので引き続きご愛用下さい。 (有)エコネット・むねざね