20206.12 JYUKU生の皆様へ 訪問すると今年はサツキの花が少ない。

毎年、この時期になると兵庫県加古川市の西方寺の満開のサツキを紹介するのですが、今年は昨年に花芽を加害され花数が1/2に減っていました。このサツキの古木は、昨年なくなられた前住職が毎年開花を楽しみにされており、治療後、新聞でも季節の便りとして毎年紹介され続けていました。このサツキは枝の数カ所が枯れ始め、 2014年7月に診断をして、同年11月に処置をしています。場所が中庭で機材、資材の搬入が難しく養生に大変苦労しましたが、その後毎年、満開の綺麗な花を楽しませてくれました。有り難いことにこの時の養生の苦労が、〇〇庁〇〇事務所の中庭のモッコクの治療時に大いに役立っています。又、この時の処置方法は菌根菌資材を使わなくても、その後のエリコイド菌根菌と共生する植栽環境づくりの事例としても活かせています。

2014年7月診断時の状況 枝枯れ、枝の欠損が増えていた。診断時の詳細(報告書等)、同年11月に行った処置についてはJYUKUで説明します。

その後、枝枯れも収まり、毎年楽しめていた満開のサツキ、この時期は各部屋もピンクの照明で輝きます。

本日、小雨の中訪問すると花数は1/2に減っていましたが、樹勢は問題ありませんでした。しかし、本堂から見る景観は毎年のその綺麗な満開の状態を充分想像できます。

360度どの方向から見ても花だけでは無く、古木の威容は 感じ取れます。明日、本堂で毎年催される茶会が予定どおり行われると奥様にお聞きし安心しました。

治療後6年程度ですが、初年度は2ヶ月に1回、2年目からは3ヶ月に1回、今年から1年に1回の定期訪問に切り替えています。有り難いことに一緒に治療に加わってくれた若いエースの樹木医がバトンを引き継ぎ、年間数回のメンテナンスを続けてくれています。逐一情報提供をしてくれますので助かります。寺側からの異変情報も今年から例年どおり早く届き、処置がスムーズに行われ、来年は又、同じ様に満開のサツキが楽しめるでしょう。来年の開花が楽しみです。

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20206.12 JYUKU生の皆様へ 訪問すると今年はサツキの花が少ない。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 福本 市好 より:

    宗實塾長へ

    いつも大変お世話になっております。
    数日前から梅雨に入り、雨模様の日々が多くなっていますが塾長はお忙しい日々を
    お過ごしのようでお疲れ様です。
    森林植物園も本日13日から『森の中のあじさい散策』がはじまりました。本園のアジサイも
    春先からの恵みの雨が少なくかったのか?花が小さくて少し寂しい感じですが徐々にブルーの色が出てきました。梅雨時の花としてより多くの来園者の方々に楽しんで鑑賞していただければと願っています。
    話は変わりますが、植物園のたくさんの花木の多くはほとんどが自然環境下で管理していることもあり、その年によつて花がたくさん咲く年、花数が少ない年があります。
    ツツジやシャクナゲなどは毎年、それなりに咲くような手入れをしているのですが・・・
    なかなかそうー、うまくいきません。それが自然なのかもしれません!?
    確かに、今年は木によってはサツキなどの花数にバラツキがあるようでね。

    ところで先日、クビアカツヤカミキリの和歌山の被害状況についてNHKの放送を運よく
    見ました。やっぱり、被害が大きく広がっているんですね。如何に被害を早期に発見し、
    適切な対処することが大切でも実際はなかなか難しい問題ですね。
    それでは、6月27日の徳島でいろいろとご教授よろしくお願いいたします。

    jyuku生:福本

    1. 宗實久義 より:

      福本様
      投稿有難うございます。
      27日の徳島も、現時点で直接申し込みも含め既に15名の参加者があり、良い研修の場となる様準備を進めています。NHKの和歌山のクビアカ放送は近畿エリアの範囲で放送された様で、数人の方から放送していたと電話がありました。皆さんご覧になっているのですね。
      6月6日の報告書(速報)を個別メールで送付しますので事前にご覧下さい。被害の実態、処置内容、検証結果についても詳細に記載しています。
      宗實

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