2020.5.14 JYUKU生の皆様へ 卵のうからの脱出幼虫について

JYUKU生の皆様へ 調査を完了したので撤去を始めたのですが、卵のうから脱出した幼虫が複数拡散していました。1匹の形状は添付写真の通りです。約100個の大半が孵化していますが、顕微鏡下では吸汁できる餌がないので脱出後、全く動かない(死んでいる)個体も多く見受けられました。庭園アカマツなどは、薬剤防除をしなければ、一つの卵のうからでもこれだけの発生があるわけですから、多くの卵のうから孵化した幼虫の大半が枝先に移動して、吸汁害の下垂(フラッギング現象)を起こしたり、小枝枯れを起こして著しく景観を損なうのも納得できます。理解出来ていない現象として、検査個体卵のうの中にあった産卵後の親の個体の大半が消滅?していることです。カイガラムシを確認するため、5月16日から庭のマツを犠牲?にして接種試験を開始します。

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2020.5.14 JYUKU生の皆様へ 卵のうからの脱出幼虫について” に対して1件のコメントがあります。

  1. 福本 市好 より:

    宗實塾長

    おはようございます。
    マツのカイガラムシのその後、卵のうから孵化している様子がタイミングよく観察できたようで・・・バッチリ!の顕微鏡写真ありがとうございました。一つの卵のうからたくさんの数の幼虫が生まれたんですね。そして、一般的には「種の保存継続後とで成虫(親)は産卵後は死んでしまう!」ということでしょうか。それにしても多くの卵のうから一斉に孵化した幼虫がマツの新枝から吸汁することから松葉の黄変、脱落など被害が現れて・・・被害枝が変形成長(フラッキング現象)が目立つようになる特徴があるようですね。
    どんな変調も早期発見が一番で、その原因を判断(診断)する観察力(経験)が重要である
    ことを感じます。いつも、塾長が実践から学ぶことの大切さをモットーに取り組まれる姿勢を見習いたいと思っています。
    ところで話は変わりますが、森林植物園も31日までとしていた休園を明日、18日から開園することになりました。コロナ対策と巧く付き合うことを忘れずに少しづつ、活動できればと
    思っています。
    それでは、本日はこれで失礼いたします。

    juku生2019:福本

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