2020.4.11 岡山県で「松護郎」撤去完了

2008年に岡山市内で設置したマツ材線虫病対策用高電圧印可装置「松護郎」が役目を終えて本日撤去しました。この装置は、18000vの高電圧を365日、1時間おきに0.3秒流し続けてマツノザイセンチュウ浸入時に電極をつけた後食されやすい枝部分で抑制します。毎年、電池交換とメンテナンスをしますが、ご家庭の事情で庭木の面倒が見られなくなり、やむなく撤去となりました。近隣のマツがほとんどマツ材線虫病で枯死する中、機器の耐用年数を超えてもトラブルが無くマツを護り続けて12年間、その間、集中豪雨被害を受けられたり、色々な出来事があり、一人残られたご主人との最後のご挨拶は感慨深いものがありました。4月は、同様に他府県でも設置している装置の点検月です。設置最長は18年目を迎えていますが、数十箇所で設置したマツは全て健在です。しかし、残念なことにこの装置は特許切れと同時に生産中止となっており補充が出来ません。装置の寿命が尽きるまでお世話を続けます。25年前の「松護郎」との出会いは、私が樹木の世界に縁ができたキッカケとなった大恩人です。

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