2022.12.17クビアカ被害木の対策や調査は続きます。

兵庫県では芦屋市に続き明石市でも重度のクビアカ被害木(フラス)6本が11月28日に伐採されまました。

伐採処分前の公園のサクラです。

伐採した切り株や幹を輪切りにして幼虫の捕殺を実施。細かく切断された幹や枝は即日クリーンセンターで焼却処分されました。

切り株や幹の孔道には複数のクビアカの幼虫が、枯死部からは他のカミキリの幼虫も確認されました。

昨年産卵された幼虫と今年産卵の幼虫です。昨年の幼虫は孔道に、今年の幼虫はまだ樹皮下で、フラスも外に出していません。

脱出予定孔の樹皮を剥いで、割材してみました。

今回は切り株腐朽を早めるため、食用の木材腐朽菌の種菌を打ち込み、その後、菌のエサとなるもので覆って繁殖を促す処置をしています。

厚さが10cm以上になるようメジャーで確認しながら覆土。

防草シートで被覆、Uピンで固定します。防草シートシートはクビアカの脱出防止と光合成阻害による切り株の枯死、材の変質、腐朽を早めます。

サクラの本数が少しずつ減っていく公園。

今回公園の広場周辺で6本ソメイヨシノを伐採しました。軽度で幼虫捕殺処置済木や樹幹注入予定木が14本残っており、来春からの経過観察が重要となります。今年の観察の結果から、産卵当年度はほとんどフラスを出さないことが判明しており、既に産卵されている被害木からのフラス排出は更に増えると思います。来年度は、公園全体で500本あるサクラでの早期発見、処置で伐採木をいかには減らせるか正念場の年になります。又、新たに梅林も同様の処置が必要となります。

現在、神戸市の被害地(フラス確認)では調査が完了、具体的な対策方法を検討しています。

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