2022.8.11 現場では常に樹木トリアージが必要

兵庫県でも確認されているクビアカ被害の全容が少しずつ解ってきていますが、広範囲に及ぶ調査はこれからです。でのクビアカでのクビアカフラス確認木も10日に新たに1本確認し、合7本になりました。更に増える可能性があります。

下記写真は被害が大きいソメイヨシノです。日本各地の被害地ではよく見られる光景ですが、兵庫県ではこの被害レベルは初確認です。

1週間前に確認し被害が認められなかったソメイヨシノから新たにフラスが確認され、1回の巡回では把握仕切れないことが判明、今後更に複数回巡回して確認を依頼しました。下記の写真は1週間前にフラスが確認されなかったソメイヨシノです。

新たに道路に落ちていたフラスの一部。

この様に被害現場では日々状況の変化があります。被害木(フラス確認木)はトリアージをして都度緊急処置をしていますが、残念ながら伐採対象木が出てきています。サクラを大変大事に護られている地域ですので、伐採木はこれから地域住民の方への丁寧な説明が必要です。

成虫の現場は30分で状況が変わり、フラスの現場は5日で変わる。

6月27日にクビアカツヤカミキリの成虫初確認以来、現場に出向いて巡回していると、異常が無かった同じ場所で30分後に成虫を確認しました。一度見たからでは安心できないのが成虫捕獲の現場です。又、フラスが確認されているエリアでは、8月4日に巡回し確認されなかった場所で、5日後に新たな木から複数のフラスが 幹の上部から 路上に落下しているのを確認しています。現場の状況は刻々と変化していますので、最盛期には、巡回点検密度を増やす一つの目安になりそうです。(激害地ではこんな作業は難しいですが、初期発生の現場で徹底して抑制、防除対策をする上では可能かと思います)全国の激害地では、最盛期には1時間ほどで、同じ場所で50頭ほど捕獲できているのが現実です。

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