2022.1.30 JYUKU生の皆様へ 変化を観続ける

JYUKU背の皆様へ コロナの影響で1月後半、2月前半の研修を兼ねた行事予定は全て3月に延期しています。個別案件は個々にご案内しますのでご容赦下さい。1月後半は、リモート講演や空いた日程を利用して公共公園、個人邸のマツの相談、調査や過去に治療した樹木(天然記念物を主体)の定期観察を行っています。毎年、同じ時期の変化を観続けるながら訪問先のお客様との会話を楽しんでいます。「一心専念」本日、訪問した先の掲示板の言葉です。ボチボチ年齢的にと色々考えていた時に改めて勇気づけられました。

下記写真はタラヨウです。主幹は少しずつ枯れ下がって来ていますが、新たな枝の葉量が増えて新たな樹形を作りかけています。例年厳冬期の今の時期は葉が黄化していますが、今年は緑色が確保されています。初めてこの木を見る人は随分衰退している、枯れるのではないかと心配されますが、このタラヨウは新たな枝を増やし、自らの生命力で樹勢を維持し続けています。こう思えるのも「変化を観続けている」からです。

下記の写真は、現時点で原因(病名等)不明の部位です。過去のブログでも紹介しましたが、今の時期円状に樹液の滲出はありません。研究機関にお願いしており、分離培養、接種試験の結果が出るのを待って処置をしたいと思います。

本日は、もう一カ所観てきました。クロガネモチです。小枝枯れがありますが、全体樹勢(枝葉量)は維持されています。定点観察している胴吹きえだも大きくなり実を付けています。このクロガネモチは毎年、同じ日の同じ時刻に比較写真を撮り続けています。

心配の種は一つでも減らしたいのですが、次々と新しい依頼が来るので心配の種は増えるばかりです。いつでもバトンが渡せるよう新しい世代の方々に協力いただきながら、元気な間は「変化を見続けたい」と思います。

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