2021.6.5 諭鶴羽神社アカガシ群落カシナガ対策現況調査実施

皆様のご協力に支えられカシナガ対策が進んでいます。第一次対策の被害木へのかしながホイホイ(粘着紙)の巻き付けと大径木への穿孔防止対策の防虫ネット巻きは終了しましましたので、その確認と今後の具体的な対策を進めるために調査を実施しました。現地は高所に位置するため、気温も平地より低く、当日は被害木の樹皮温度も15℃で、脱出が始まる目安となるの26℃にはもう少し日数がかかりそうです。又、当日は、カシノナガキクイムシの成虫の飛来(脱出)調査も実施、今後1週間単位で確認を続けます。

現在は、被害の把握や効果的な防除を行うため、指定範囲(380本)と隣接するアカガシや被害対象樹樹種も含め合計502本を把握、全てに名前(樹木№)をつけました。防除実務と併せて戦況把握も大変な作業となりますが、定期的に状況を確認しながら対策へのアドバイスを行います。

戦況把握中

被害木樹皮温度の測定

捕獲試験3カ所(白塗り部分)です。設置木への穿入を防ぐために防虫ネットを巻いています。この装置は初期飛来が確認できれば即撤去します。

粘着紙(かしながホイホイフリータイプ)取り付け、被害の多いエリアです。

穿入被害が一番多いアカガシです。(安全を確保し更にもう1mの高さに粘着紙を巻き付けていただく予定です)

従来のかしながホイホイです。(今回は一部、このタイプも施工しています。)

大径木への防虫ネット巻き付けです。急峻な足場で作業された森林組合作業員の方々の大変さが解ります。

倒木した古木の先にネット巻きが見られます。(社叢林ではこのようなこのような景観が散見されるようになりました)

大変な防除作業と地道な戦況確認作業がこれから数年続きます。初戦の作業は終わりましたので、いよいよ本格的な対策が始まります。幸い地元の方々のご協力が得られ、具体的な対策作業も開始されます。長期戦ですのでサポートもシッカリと行いたいと思います。ご支援いただいている皆様引き続き見守って下さい。

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2021.6.5 諭鶴羽神社アカガシ群落カシナガ対策現況調査実施” に対して1件のコメントがあります。

  1. 豊原 美千代 より:

    気の遠くなるような作業をありがとうございます。羽生結弦選手を見守ってくださっている樹木たちが、末永く穏やかに年を重ねられますように…。どうかこれからも樹木たちの治療を宜しくお願いいたします。

    1. 宗實久義 より:

      ご投稿ありがとうございます。
      自宅から明石海峡大橋を渡り、片道2時間30分の道のりですが、いつもなぜか近く感じます。
      調査や作業を終えて清々しい気持ちで帰路につけるのも皆様に背を押していただいているお陰だと感謝しています。
      確かに、現時点では対策済数48本、対象木502本でまだまだ気の遠くなるような作業と調査が続きますが、群落も1本、1本の積み重ねです。
      効率よく対策を進めるためには常に変化する戦況を把握する必要があり、関わっている方々と最新情報を共有しながら保護、保全を進めます。
      次の訪問は11日です。
      順次状況をご報告しますので引き続き宜しく御願いします。

  2. シロクマ より:

    1本1本の樹木に惜しみなく力を注いでくださることが伝わって参ります。
    こうして気の遠くなるような作業が、皆様のお力で実って行くこと、信じております。
    ありがとうございます。
    これからも、どうかよろしくお願い申し上げます。

    1. 宗實久義 より:

      ご投稿有り難うございます。
      正に1本、1本です。
      昨日も宮司様から被害を受けている№102のアカガシに、かしながホイホイを巻き付けたと連絡がありました。これで対策木は49本です。
      名前をつけていると位置や対策記録など情報が共有できて管理がしやすいですね。
      引き続き見守って下さい。
      頑張ります。!

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