2021.2.18 JYUKU生の皆様へ 和歌山城のサクラも凍っていました。
15日、16日、京都でのサクラ樹勢回復工事を中断して和歌山に移動、17日は和歌山城のサクラでクビアカ防除対策ネットの施工デモを行っていました。全国的に雪模様の中、和歌山市内でも強風と時折降り出す雪で気温が上がらず、サクラのつぼみも凍り付いたように見えました。
最初は、標本を使ってクビアカの生態の説明です。(敵を知ることから始めます)
ひこばえ、胴吹き枝、防草目的の、パッチテープ(幹の黒い□)と防草シートの敷設の仕方です。(ネットの耐久性を持たす一工夫です)
ネットの巻き付け方基本形と縫合の仕方、防草シートとネットの一体化したU字ピンでの固定方法等重要なポイントを施工しながら見ていただきました。(完成まで施工時間30分/本)景観を考慮して、ラインは真っ直ぐ、縫合部は通路の反対側など仕上がりも考慮しています。(さすがに現場で実践されている方は、質問も鋭いです。破れた時の補修は?、即、その場で簡単に、縦にカットして改めてその部分をホッチキスで縫合、納得いただきました。)
仕上がって林立するネットは違和感がありません。このネットは、これからサクラの開花時期を迎え、多くの方にクビアカ対策について啓発の役目を担います。(被害はすぐ隣の岩出市、紀の川市まで広がっています。)
職業病です。主幹が朽ちつつも再生しようとするサクラを多く見かけましたので、大事に残していただく為のポイントを説明してご理解を得ました。寒い中、ご参加いただいた皆様ご苦労様でした。
明日は、又、京都でサクラの樹勢回復工事の続きです。