2020.8.13 JYUKU生の皆様へ やっとお目にかかれました。
六甲山地でのカシノナガキクイムシ飛来調査、被害木調査も今年で8年となり、その被害も中々沈静化しません。カシナガ対策に関わり続けて15年になりますが、当初から持論としている「安全を再優先に守るべき樹木のみ対策をしつつ、自然の遷移の一つとしての考え方」が的を得ているように思います。今年も猛暑の中12日、13日と被害調査を開始していますが、今までお目にかかれなかった「カエンタケ」をやっと目にすることが出来ました。講演会での説明や注意喚起をする機会が多いのですが、現物を見ていないと話になりません。これも猛暑の中での調査のご褒美でしょか。
シラカシの切り株の地際とその近くの2箇所で発生していました。
「カエンタケ」はボタンタケ科トリコデルマ属に属する子のう菌の一種、トリコテセン類の毒成分があり、触るだけでも皮膚がただれるので、注意が必要です。JYUKU生の皆さんには何とかこの独特の色と形を見ていただこうと持ち帰り、乾燥標本を作成中ですのでご期待下さい。(※形状は残せそうですが、2日で大半の色は抜けています)
マスアタック(集中加害)を受けて枯死しているコナラ、猛暑の調査は18日、19日、24日と続きます。登山道で1000本以上の被害木調査ですので、命があれば、又、投稿します。