2020.4.6 湖東三山西明寺のフダンザクラ/DNAがつながっています。

滋賀県の湖東三山西明寺にある県指定天然記念物フダンザクラの満開時期が終わっていました。開花状況を定期観察する為に昨年より早く訪問したのですが、4日前に満開(ご住職の奥様の話)になり花は少ししか残っていませんでした。10月頃から4月初旬迄ほとんど途切れることがなく開花し、秋にはモミジの紅葉と競演、4月に展葉と満開の花が同時に楽しめる不思議なサクラです。樹齢250年と言われているサクラ(写真3枚目)とDNAを受け継いだ2代目(写真1枚目)の樹勢が難病で衰退し、10年以上前から回復措置が講じられ、7年前から引き継いで担当しています。幸いいずれも土壌改良、不定根誘導等々あらゆる処置で命をつなぎ、枝、葉量も徐々に増えてきています。4枚目の苗木は、森林総研岡山育種場のお世話で3年前に里帰りした同じDNAを持つフダンザクラです。共に大事なDNAをつないで育っています。来年の春には初めての開花が見られそうです。機会があれば紹介しますが、土壌改良部を掘らずしてその効果が見られる「初期発根確認方法」が生まれたのもこのフダンザクラがご縁です。

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