2021.6.26 徳島でクビアカツヤカミキリ♂♀を捕殺。!
脱出後、即、交尾する生態には驚きます。
2021年6月26日14:00、徳島県板野町のソメイヨシノのクビアカ被害木で交尾中のクビアカツヤカミキリ2頭を捕殺しました。当日、この場所の、このソメイヨシノは朝9時に巡回して確認しており、その時点では脱出はしていませんでした。午後2時の巡回で交尾を確認、気温が上がった昼前に脱出、脱出後約数時間以内に交尾したことになります。
捕獲したソメイヨシノの被害木です。
フラスも教科書どおりの、うどん状ばかりではありません。樹体の状況によりサラサラのフラスも排出します。
毎年、複数回定期観察、処置を行っている公共公園でも、2カ所でフラスを確認、
幼虫2頭を捕殺しました。(いずれも、昨年産卵されて孵化した1年の幼虫です)
近隣の収穫最盛期のモモ園でも被害は甚大です。(生産者の方の許可を得て入園しています)
残った枝にはたわわにモモが実って収穫を待っていますが、幹や根元には樹液やフラスが堆積しています。
この惨状を、少しでも減らしたいと今年も研究機関や、大学などが協力して地道な活動が続いています。
巡回中、ソメイヨシノ被害木の切り株がそのまま放置されており、県樹木医の要請により念のため、脱出防止用のシート被覆しました。
クビアカの防除対策、処置、メンテナンス、継続した観察は長期間継続して行う必要があります。持続可能な方法を模索しながら地元の皆様の協力を得てコツコツ今年も頑張ります。