2021.7.4 大阪でクビアカツヤカミキリ37頭捕殺!!
本日、大府府で2市2カ所、毎年行っているクビアカの巡回捕殺と防虫ネットの効果、課題確認を行いました。結果、2カ所で短時間の間に37頭捕殺、 又、ネット内での死骸を各公園内で合計5頭確認しました。 この内容は、現地の公園管理担当者の方に報告、現場立ち会い確認頂きました。捕殺内容は、0.4mmネット内で撲殺18頭、捕獲、現地で薬殺19頭です。
残酷で申し訳なかったのですが、ネット内の処置は全て撲殺(胴体を分割)しました。今晩は寝付きが悪いかも知れません。下記写真は2分割してもしばらく生きているクビアカです。その生命力には驚きます。 作業中も次々と成虫が飛来し、この光景が状態化しています。
薬殺した19頭は、新しい標本として今後の啓発活動に活用します。
今日の天気は午前小雨、午後は曇りとなり、樹皮温度も26度を超えて、午後は一気にクビアカの活動が活発になり、交尾も5カ所で確認しました。下記写真は、4mmネット上で交尾している写真です。(0.4mmネット上での交尾も動画で記録しています。)
今回の、成果は0.4mmネット内で脱出出来ずに「虫かご状態」で悶絶するクビアカ、、A公園で3頭(1本)、B公園で18頭(6本)確認出来て噛み切られにくいことが実証できましたが、課題として、被害木に巻き付けた場合、フラスが堆積、樹皮、フラス、ネットが一体化すると4mmネット同様に0.4mmネットも噛み切られる場合があることです。(この被害はB公園で密着して巻き付けたネットで発生)
この課題は、4mm。0.4mmいずれのネットも巻き付け時に、被害木は幹から浮かした状態を確保することで噛み切られる被害を軽減できています。(A公園は浮かした巻き付け方で、この被害はありません)しかし、ネットを巻きつけても、今の時期に巡回、ネット内の成虫捕殺、堆積したフラスを取り除かないと、脱出したクビアカが、ネット内で交尾産卵、状況によっては脱出する可能性も増えてきます。巡回点検、メンテナンスが重要です。
下の写真は、浮かさず、密着して巻いたネットで、ネット内に5頭のクビアカ成虫を確認、脱出するために噛み切ろうとしても噛み切れなかったすさまじい戦いの痕跡です。今回はネット内で捕殺できましたが、捕獲がもう少し早ければネットのダメージも少なく、耐久性も増します。今後の課題として更に強度のある糸で編むことを検討していますが、浮かして巻くことで、この被害も軽減できます。又、この状態で放置すれば、この部分から産卵される可能性が出てきます。
まだまだ、現地での課題検証と改善が続きます。
被害発生初期から毎年連続して観察を続けていた公園ですが、全てが伐採され、かろうじて細い被害木1本だけがネットを巻いて残っていました。
2018年5月の写真
2021.7.4の状況(サクラが無くなっている)
大阪ってすごい多いですね。
兵庫県に入ってきたら、みんなでたたきましょう。
ネットのメンテナンス必要性よくわかりました。
大阪がされた切株の防止処理って、隙間が空いてますね。(疑問あり)