2021.6.9 JYUKU生の皆様へ 今年も無事紙面を飾ってくれました。
本日の朝刊です。
今は亡き前ご住職から依頼があり、 2014年7月27日に診断の上、治療をしたサツキです。枝枯れも多く、くもの巣病にも罹病しており、植栽されている場所が狭い中庭という悪条件の中での処置でしたが、数年で樹勢が回復して毎年綺麗な花を咲かせて、参観者の心を和ませてくれています。
毎年訪問して開花を確認していましたが、 樹勢が安定しており、 コロナ禍であり今年は訪問を控えていたのですが、今日の朝刊で綺麗に開花した姿を見せてくれました。
特にこのサツキは、樹齢を経ており、根の張れる範囲も限られた中で11月に3日間かけて処置をした案件です。玄関から資材や機材等の搬入、搬出と具体的な治療に加えその養生に大変苦労しました。その時の養生の方法が、後に関わる塵一つ落とせない超有名な場所での作業に活かせたことに感謝しています。ツツジ科と共生するエリコイド菌根菌資材を使ったのもこの現場です。このサツキは色々教えてくれます。
ご住職が体調を崩されてからもソファに座り、ガラス越しにながめておられました。今年も雲の上からご覧になっていると思います。「今年も綺麗に咲いたなー、咲いたなー。」と。
これからも元気で訪問できる間は見守り続けます。