2020.6.6 JYUKU生の皆様へ 考えて見ればあたり前のこと

JYUKU生の皆様へ 今日は3名で徳島県でのクビアカツヤカミキリ防除対策の効果確認、課題検証に行っていました。得られた成果は多いのですが、1点紹介します。クビアカ被害木などで半枯れ状態のサクラなど根元から切除する場合が増えていますが、半枯れ状態の切り株はクビアカの幼虫が残っていたり、ひこばえなどが発生してネット被覆などが難しいケースが多く見られました。その対策にと「脱出防止とひこばえ抑制」の方法として防根シート被覆より、脱出防止と遮光によるひこばえ抑制の効果を期待して今年の1月19日に試験を開始しました。本日その効果を検証しました。

2020.1.19 ひこばえ切除後、強靱な防根シート被覆(被覆装着耐用耐用年数は3年、幼虫の最長寿命を考慮)

2020.6.6 防根シートを剥がすと発育不良の小さな芽(他の草本)のみが出ていました。多数の切り取ったひこばえは全て枯れていました。この芽も夏場の高温で枯死すると思われます(切り株の腐朽、分解が早まります。)

冬場に切除、今回枯死していたひこばえ。隣接した未処置の他の切り株からひこばえが発生しています。

遮光で発芽、生育(光合成)が出来ないので、ひこばえは発生しません。あたりまえのことなのですが、この原理がネット被覆内に発生するひこばえ抑制対策に大きなヒントとなりました。「考えて見ればあたり前のこと」なのですが、実行に移すか移さないかが大きな分かれ目になります。これまで実践してきた初期発根確認工法 ※1 は遮光することで発根を促し、今回実施したネット内のひこばえ抑制パッチ方式 ※ 2 は遮光することでひこばえの発芽を抑制する。いずれも自然の恵みの陽光を遮断することで効果が得られる自然の理にかなった方法です。※2については後日紹介します。

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