2025.2.3 2月もクビアカ講習会、調査、対策で大忙しです。
2月1日、京都府(向日市、西京区、福知山市)、兵庫県三田市の被害地の調査と被害対策の進捗状況を確認して廻ました。「だれにも頼まれないことをする」クビアカ対策はこれが出来ないと実態把握、被害対策の先手が打てません。「言われたこと、頼まれたことしかやらない」ではダメですね。
京都府向日市の現場では、被害木の高さ5m以上からもフラスが出ており、脱出孔、脱出予定孔、フラスも初期~末期まで確認され「トリアージ1」の被害状況です。既に、全て伐採の計画と聞いています。(激害を受けている被害木は被害を広めないためにもやむを得ないですね)。近隣の小学校などのサクラも巡回しましたが調査日時点では確認されませんでした。しかし、確実に被害は広がっており、この場所から直線距離で4.5kmの西京区の被害地があり、これらの地区を中心とした周辺4kmのフラス調査が急がれます。



福知山市の現場では、緊急処置としてネット巻きや薬剤散布が行われ、成虫脱出時期までにこれらの被害木の処置がされる予定です。ここは既に枯死木も発生しており、数年前に被害を受けている状況です。被害状況からトリアージ1と判断、半径4km迄調査が行われ、4km先でも被害木が確認されている状況です。今、更に調査範囲を広げてフラスを発見し、対策を講じないと抑制不可能な状況に陥ります。

この地域は急峻地が多く、ササなどに覆われているため調査が難航しており、又、民家での被害も多く、自治会単位の協力が必要です。

同日、兵庫県三田市でも調査を行いました。ここも激害を受けて、既に被害木は全て伐採処置(根株被覆)が講じられています。

残っているサクラも少なくなっており、確認すると新たに初期のフラスが出ていました。経過観察後、脱出時期までに伐採処置となります。

この様に新たな地域の調査と同時に、既に被害を受けて処置が完了している地域でも「繰り返し調査」を継続していくのがクビアカ対策です。
2月3日ネット巻き指導、被害木全てを伐採処置で計画されていましたが、処置をして残すことになり、その対策として幼虫捕殺、ネット巻きの指導を関係者の方に行いました。



この処置を行った場合、6月、7月、8月上旬の巡回(ネット内成虫の捕殺、新たなフラスは幼虫捕殺、ネットメンテ)を毎年繰り返し続ける必要が生じます。処置後の維持管理の体制を作る事が前提条件となります。
まだまだ、啓発、調査活動は続きます。