2023.8.6 「こうなる前に」クビアカ対策も総動員

栃木県の仲間の樹木医から標本用に依頼していた成虫が届きました。8月に入るとクビアカの飛翔は激減しますが、捕殺した7月中旬はいくらでも取れる状況だったそうです。兵庫県では樹木医会や高校生、行政の担当者の方が猛暑の中調査や捕殺に巡回しています。市民の方からの情報も多く寄せられておりその確認作業にも追われています。今年は現時点で新たにフラスが神戸市西区、明石市で確認され、成虫も芦屋市、明石市、神戸市、西宮市で確認されています。成虫の確認範囲は徐々に広がっていますが、フラス発生場所では捕殺や薬剤注入、薬剤散布、ネット巻き、伐倒の対策が進み拡散抑制が図られています。

下記写真の様に「こうなる前に」出来る事はやり続けたいと思います。

樹木医会有志による調査、捕殺作業。

当日は成虫1頭♀捕獲しました。

既に被害を受けてネット巻きの対策を施した被害木の上部で捕獲、ネットに「もがき痕」が見られたため、どこかの隙間から脱出したと、この時点では判断したのですが、2日後にネット内で成虫♂を確認、捕殺し、調査前日や調査後の近隣での成虫捕獲情報からこの時上部にいた♀成虫は、被害木に飛来してきた成虫だと判明しました。

下の写真はその時確認した成虫がいると出現する「もがき痕跡」。当日は民地のため敷地内に入りネット内が確認出来ませんでした。

同じ被害木で2日後ネット内で確認捕殺した成虫♂1頭

この被害木のネットの、一部分を取り外し、フラス排出部分で幼虫1頭を捕殺、更に隣接する被害木でも幼虫を1頭捕殺しました。現段階では被害本数も少なく、このように手間の掛かるが確実な作業も可能です。

捕殺した幼虫1

捕殺した被害木2本目の幼虫、最近はフラスを見て大体どの辺に幼虫がいるか解ってきましたので、ノミ一発で樹木にダメージを少なく捕殺できます。もちろん殺菌保護剤も塗布します。

成虫の飛翔は時期的に激減しますが、フラスの排出は猛暑が一段落すると活発になりますので10月頃までが調査のチャンスです。フラス調査は来年以降の被害拡散を防ぐためにも重要な作業となります。

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