2021.8.25 JYUKU生皆様へ 今年もナラ枯れ調査を開始しました。
JYUKU生の皆様へ 関西地方は天気が安定せず1週間遅れで令和3年度のカシノナガキクイムシ被害木調査が始まりました。今年の六甲山周辺の特徴として「カエンタケ」が異常発生しており、随所で見られますので注意喚起が必要です。
昨年の調査範囲では1カ所のみの確認でしたが、今年は広範囲で見られ、雨量と過年度の枯死被害木が増加していていることなどが原因と思われます。中には下記写真の様に発色していない子実体も複数見られます。長いものでは17cm以上あり、今年はよほど生育に適した気候条件だったのですね。
2日前までの長雨でフラスが流れて被害が確認しにくい状況と思われましたが、2日間で新たなフラスが出て、いつもの被害の光景でした。ただこの地域の被害は昨年がピークで、枯死木は大半が処理されており、一部残っている穿入生存木も見られました。
頂上付近で不思議な現象「へび下がり」がコナラで見られました。枯死していましたが、この現象は上部から地際まで連続しています。
これは、落雷による現象ですが、その後、カシナガの加害を受けて枯死しています。
この山間部の調査は高低差が大きく、時期的にも猛暑と重なり高齢化した調査班には負担が大きいので、今年を最後に調査業務を終了、若い人たちにバトンを渡したいと思っています。
調査班の皆様ご苦労様です。明日から又、ハチやアブ、マムシと戦いながら頑張りましょう。
宗實先生
悪条件の中のカシナガ調査、お疲れ様です。
1日では終わらない調査になるのですね。。健全な山を保つために多くの方が汗を流しているのだと感じます。
お忙しいとは思いますが、くれぐれもお体にはお気をつけください。
鎌田 様
投稿ありがとうございます。
昨日も1日山登りでしたが、今年のナラ枯れ調査は4日~5日程で終了予定です。
日頃使わない筋肉を使うので、色々な箇所に影響が出て大変です。今年の調査の結果、残っている細い木にまで軒並み穿入していますが、この地域のピークは昨年だったことが解りました。
いつも、現場での楽しみは色々な情報が得られまます。
昨日は、今年発生が遅かったナラタケモドキのお花畑、共生するツチアケビに出会いました。
ブログに掲載しておきます。
宗實