2025.5.2 クビアカ被害地は脱出前調査、対策で大忙し!

兵庫県では連休の間もクビアカ被害地では成虫脱出時期を6月に控え、被害木の調査漏れが無いか、新たなフラスが無いかの調査と対策済み蟻害木の処置が完璧に行われているかの巡回調査が続いています。見つけた被害木はトリアージをして処置が可能で残したいもの、やむなく伐採をするもの、残り1ヶ月の限られた勝負です。

4月29日の調査場所では来園者の楽しそうな歓声がが聞こえていました。手前のテープを巻いたサクラでフラスを確認し、この場所は5月2日に幼虫捕殺を完了しました。

5月2日にも午前中は神戸市西区で過去に被害を受けた場所とその周辺で新たな被害が無いか調査、午後は4月に調査をして被害木と判定している公園と学校施設の被害木の処置です。幼虫捕殺、ネット巻きが主体ですが、やむなくトリアージで伐採の判定をした被害木は月内伐採、搬出、焼却の処分となります。各場所には兵庫県庁から3名、明石市役所から2名、樹木医が2名、各場所ではそれぞれ担当者が2名から10名参加されました。

5月2日幼虫捕殺、薬剤注入、ネット巻き作業。この公園で当日処置した被害木は4本でした。

右側の幹の上に捕殺した幼虫の一部があります。孔道には薬剤注入、封印後、保護殺菌剤を塗布、念の為の脱出防止と再飛来産卵に備えてネット巻きを実施しました。(被害木はクビアカ成虫を誘引します)

複雑な孔道への薬剤注入は、穿入孔からフレキシブル管シリンジ(200cc大型)を使うと複雑な孔道でも容易に深部の幼虫まで薬液が到達できます。又、穿入孔の入り口まで幼虫を洗い流して出すことも可能です。(検証、実用化済) フレキシブル管の長さは自由に変えられます。

サクラはこの施設のシンボルツリーでどうしても守りたいとのご要望でした。ここの被害対象木は4本でした。

1頭幼虫捕殺、薬剤注入後ネット巻き完了。その他の被害木3本はトリアージをして伐採2本と経過観察1本としました。サクラがある限り、ネット被覆木は観察とメンテが続きます。 (この被害木は根張りが大きく複数あり、露出した根の部分にもフラスが出ていましたので、防草シート被覆部分が広くなっています)

複数の幹の複雑な被害木のネット巻きの場合「合わせ技」を使えばネットは切らず連続した1枚で巻き付けを完成さすことが可能です。幹が複雑な梅林でもモモ園でもこの方法であれば容易にネット巻きが出来ます。

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