2020.8.31 JYUKU生の皆様へ 情報源は大切に
兵庫県では未だ確認されていないクビアカツヤカミキリの被害について情報収集をされていますが、マスコミなどの報道により少しずつ市民の皆様の関心が高まりつつあり、時々情報提供があるようです。幸い、今までの情報は確認するとクビアカ以外のカミキリによるフラスであり、現時点では被害は確認されていません。情報提供があり、28日も役所の方7名と樹木医4名一緒に現地確認を行いました。
事前に提供いただいた写真はフラスに含まれる繊維の状況からクビアカではないと思いましたが、その中の1枚の写真が不鮮明でうどん状態であったため現地確認となりました。又、今回の現地確認は貴重な情報をいただいた方に誠意をもって応える目的と、関係者の方々の判別の目合わせ勉強会も兼ねていました。
現地でうどん状のフラスの残りを確認するとやはり繊維状のものが混入しており、クビアカでは無いと判定しました。(一安心です) 更に、複数の脱出孔を確認、その形はクビアカの楕円形では無く、丸い形状であり、加害樹種、部位等から判断してDNA鑑定をするまでも無くゴマダラカミキリやウスバカミキリの類であると判断しました。 (他のカミキリのフラスも含めうどん状になる条件は何か?JYUKUで説明します。)
情報交換の場では、なぜ、クビアカツヤカミキリは楕円形の脱出孔になるのか、フラスはうどん状になりやすいのか。成虫の個体差等々の説明やフラス内の繊維の違いを現物と比較しながら見ていただきました。
ブログ2pdfクビアカツヤカミキリに関しては「市民からの情報」が早期発見、早期抑制のカギになります。引き続き、兵庫県や市町村、市民への啓発活動、情報提供の確認協力を進め、今後予想されるクビアカツヤカミキリの浸入被害に備えます。
宗實先生
いつもお世話になっております。
兵庫県ではクビアカツヤカミキリ確認されずとのことで安心しています。
クビアカツヤカミキリ対策には、今はまだ被害は無くても、関係先と連携し今の内から備えていくことが大切ですね。
日本ワイドクロス 鎌田